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さよならを教えて
明日、ジャイロはここにいるのだろうか。(反転)
どうかさよならは言わないで欲しい。
最後の言葉が別れの言葉なんて最悪だ。
それと、優しい言葉を言われるのも。
頼むから、何も言わず、ボクの知らないうちに去って行ってくれ。
それが最後の別れでも。
「ジョニィ?」
「・・・おい」
「ジョニィ」
「なにッ!」
レースが終わった日の午後。
何度も言わなくても気が付いてるよ、と言う代わりに早口で、少し怒った口調で返事をしてみた。
そんな言い方をしたのは
泣いてるのを隠す為。
ジャイロの鎖骨辺りに顔を埋め、抱き合った状態で寝ながら。
「なぁ」
「・・・明日、俺はネアポリスに帰るけど」
その話しは聞きたくない。
ボクの記憶に、「別れ」を刻まないでくれ。
それに、どうせ解ってるんだ。
ボクは君と一緒に居れないって事くらい。
「一緒に来てくれないか?」
意外・・・でもなかったか。
それでも驚いた。
落ち着いて、ハッキリ言おう。
「悪いけれど、ボクは・・・一緒にはついていけない」
声が震えてる。たぶん泣いてるのはバレただろう。
「ボクは命を狙われてる身なんだぜ」
「君に、これ以上迷惑をかけたくない」
「・・・」
いままで一緒にいたんだ。
それに、自分(ジャイロ)の事を思っての別れ。
ジャイロがそんな事に納得出来るだろうか。
さっきの言葉に後悔した。
「訂正」
「ボクは、君の事が嫌いだ」
「今まで一緒に居たのは、レースの賞金目当てだ。」
こう言った方がいいのだろう。
君を思って言ったんだ。
お互い好きなまま別れるなんて一番辛いんだ。
せめてものお礼。
どうかボクの事はさっぱり忘れて、女の子見つけて、結婚して、子供が出来たら立派に育ててくれ。
もしどこかで偶然会っても、声をかけないでくれ。
君の中にジョニィ・ジョースターはいない。
さよなら。
夜が明けたら君はここにいないだろう。
今めいっぱい抱きしめて、ジャイロの匂いと声と体温を覚えよう。
ジャイロ・ツェペリはここにいない。
今日は
記憶と匂いと声と体温を抱きしめて1日を終わろう。
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SBR祭りvol1.3 に参加したもの。
20の題3です。
ジャイジョニ レースが終わってお別れね、なお話。
まあ勢いあまって短小説を書いてみたんですが・・・
恥ずか死ッ!少ししたらガオンします・・・!
しかし小説って難しいですなぁ・・・
どうやって表現したらいいか分からん。
皆さん何であんなに文章が美しいの・・・
憧れますなぁホント。
夏本様も文章美しいですよw
私は小説とかかけないのでうらやましィ